「スター・ウォーズ」と契約
「アメリカン・グラフィティ」(1973) を監督し、ゴールデン・グローブ賞などを受賞していたジョージ・ルーカスでしたが、「スター・ウォーズ」の企画をユニバーサル映画やユナイト映画に持込んでも、相手にされませんでした。
これらの会社の担当者は、「スター・ウォーズ」がヒットした後、大変だったようです。
しかし、「スター・ウォーズ」が初めてヒットした SF 映画であることを考えると、仕方がなかったのかもしれません。
そんな中、20 世紀 FOX 社が企画に応じ、1000 万ドルの予算を用意します。
当時としても、SF 映画の予算として 1000 万ドルは低額だったので、ジョージ・ルーカスは監督料を諦め、代わりに関連商品・音楽・出版物の印税収入や続編の著作権の譲渡を求めました。
20 世紀 FOX 社は快諾します。
お分かりの通り、この契約がジョージ・ルーカスに巨万の富をもたらしました。
ただし、ジョージ・ルーカスが最初からヒットを確信していた訳ではなく、自信がなかったために、「エピソード IV 新たなる希望」公開初日にハワイへ旅行に出掛けたそうです。
旧 3 部作の関連商品の売上は、1977 年の「エピソード IV 新たなる希望」公開後から 1999 年の「エピソード I ファントム・メナス」公開前までで 45 億ドルに達し、興行収入を軽く上回りました。
更に、1999 年の「エピソード I ファントム・メナス」公開キャンペーンのペプシ・コーラの「スター・ウォーズ」ボトル・キャップが大ヒットして、4000 万本が完売します。
これは、それまで主なスーパーの月間販売額で断然優位に立っていたコカ・コーラを逆転するほどの売行きでした。
「エピソード V 帝国の逆襲」以降の製作費をジョージ・ルーカスが用意する必要はありましたが、興行収入からの取り分は大きくなり、20 世紀 FOX 社には配給手数料程度しか入りませんでした。
「スター・ウォーズ」がその後の映画会社と製作者との契約を大きく変えた、と言えるでしょう。
ただし、ジョージ・ルーカスやスティーヴン・スピルバーグの作品の大ヒットがハリウッド映画を減退させた、との指摘もあります。
映画会社が投資と利益の兼合いを重視した結果、大作や続編が主流となり、ストーリーよりもアクションの力を入れた作品が多くなったからです。
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